ネコと家族とカメラの日記

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ぷら小屋

二十三回忌

Olumpus PEN-F+Leica DG15mm/1.7,寺

昨日は法事であった。
明治生まれであった父方祖母の二十三回忌だ。

祖母には子供時代のプラス的な印象深い思い出が少ない。
彼女は祖父の後妻だったからかもしれない。

私が幼稚園の頃、母と父が兄を連れて大阪版万博へ泊まりで出かけることになった。
幼少だった私も当然行くものと考え、お気に入りの肩掛け鞄におもちゃを入れて出かける準備をしていたが、隣に住んでいる祖父に止められた。
楽しそうに出かける兄と両親を、祖父らと見送った記憶は鮮明に覚えている。

初めて母のいない夜を祖父らと過ごすことになった。
私は祖母に「おばあちゃん、僕と一緒に寝てほしい」と懇願したところ、「おじいちゃんと一緒に寝なさい」と冷たく突き放された。
祖父は母がいない不安な夜を迎える幼少の私を優しく布団で包み込み一緒に寝てくれた。

なぜおばあちゃんは一緒に寝てくれないのだろう

母方のおばあちゃんはいつも優しくしてくれるのに、こちらのおばあちゃんは何故?と、当時に強烈な印象として幼少時の心に刻み込まれた。
そして私も大きくなり、祖母の背景を知ってからはそういうものなのかな?と自分的に納得するようになった。
ところがその頃から祖母の雰囲気が変わり始め、晩年の頃には信じられないくらいに温厚になっていったのだ。

ベッドに横になることの増えた晩年の祖母が亡くなる半年前に、生まれたばかりの私の長男を抱かせてほしいとお願いされたことがあった。
あの気の強かった祖母がこんなことを言うなんてと若干驚かされたが、すぐに子供を連れて行き、ひ孫である息子を抱かせてあげた。
祖母は目に涙をたくさん浮かべて、「なんて愛想のいい子なんだろう」と笑って呟いた。

ひょっとしたら祖母の本当の性格は晩年の時のものなのではいかと最近思う。
母方祖母の法事にはいつもこのことを思い出す。

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